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ちょいトレ! 歩行分析姿勢改善

ちょいトレ!!O脚の歩行・動作チェックで予防できること

このページではO脚を例に、当院のこだわる「歩行・動作チェック」から分かること、また予防のためのストレッチをご紹介します。

歩行・動作チェックに特化した吉祥寺の整骨院。院長の吉田です。当院の患者様で腰痛・膝痛・踵痛で来院されるほとんどの方は歩行に特徴があり、立っているだけでも痛む場合があります。長年多くの患者様を治していますと、歩行を診るだけで大まかな原因が予想できるようになるものです。それほど歩行や動作から多くのことが分かります。

さて、今回はO脚を例にあげて、その歩行の特徴から分かること、また予防のためのストレッチをご紹介しましょう。


なぜ歩き方を診る事が大切か?

歩き方は、正直、様々で骨格や筋肉なども違うので人によって違います。今は痛みもなく、何も問題ないと思っていても気をつけるべき歩き方がいくつかあります。

例えば、ちょっとO脚で歩いている場合。(ちなみO脚は英語でBow legs。中国語でO型腿。)

O脚

そのちょっとした事が、後に腰痛・膝痛・踵痛の原因になる事があります。その歩き方によって特定の筋肉に過度な負荷がかかるため、怪我あるいは加齢により筋力が低下することで痛みがでてくる場合があります。


本来持っている歩きの力を信じて

当院では、地面に一番近い足首の位置から、膝、股関節の関係もしっかり診ていきます。

皆さんの本来持っている歩きのチカラをしっかりとチェックして施術していきます。


O脚歩きをする人の解剖学的特徴

O脚かそうでないかを判断することは難しくありません。一般的に踵を合わせて直立した時に両膝の間が1センチ以上離れていたらO脚と言われています。一方「O脚歩き」をしてしまうO脚は「踵」に注目することで分かります。

O脚、X脚の踵に注目してみましょう!どうなっていますか?

軽いO脚で歩いていた人の場合
解剖学的に以下の特徴があります。

  • つま先は正常《後方から見たら見えません》
  • 膝が外側
  • 骨盤が開き
  • 猫背になりやすい

この状態で歩いていると、

  • 足部が踵・外側重心になり
  • 踵が少し外側に倒れる事で、膝下から足首までの骨がねじれさらに強いO脚になり膝の内側に痛みが出ます。
  • 膝へのストレスが大きくなり
  • 変形性ひざ関節症に移行しやすくなります。

O脚歩きになる原因は様々で複雑

O脚歩きになる原因には生まれつきの骨格や筋肉のつき方や怪我の他に歩行姿勢によるものが考えられます。特に歩行姿勢が原因の場合は長年の癖によって軟骨が変形してしまうこともあるので、日頃からご自分の歩行姿勢をチェックすることは大切です。

無意識になにげなく歩いていても、実は人間の歩行姿勢は全身の骨の位置や筋肉の使い方が複雑に連動しています。ほんの少し股関節の位置がズレただけで、太腿の向きが変わり、そこに繋がる膝の位置も変わり、最後にはバランスを保つために地面に一番近い足首へ大きな負担がかかってしまうのです。

O脚歩きの場合は股関節が内側の回旋と外側の回旋のどちらも原因になるので、姿勢改善のためにはしっかりと診て施術をしていく必要があります。

内反膝

股関節が内側に回旋すれば、太腿も内側に回旋し、膝頭も内側に向いていきます。所謂「内股」のO脚歩きになります。この度合いが小さければ問題は少ないですが、加齢による筋肉量の低下などで膝や足首に痛みが出てきてしまった患者様は大勢いらっしゃいます。

一方、股関節が外側に回旋すれば、太腿も外側に回旋し、膝頭も外側に向いていきます。この時足先が外に向いていれば「蟹股」ですが、足先が前に向いているとすれば足首だけで体のバランスを取ってしまっているはずです。

足首の外側に重力が加わると重心が外側になっていくので、小指側に負担が大きくなり親指などが浮指になるため「巻き爪」の原因になる場合があります。O脚の方に「巻き爪」でお悩みの方が多いのはこのためです。

どうすればO脚歩きを改善できるか?

実際、臨床の現場でO脚の患者様は足首の固い人が多いのが現状です。足首の硬さに関連するのがアキレス腱と脛です。また、アキレス腱についているふくらはぎの筋肉も硬くなっているケースが多いです。足首を柔らかくすることから始めましょう。

アキレス腱豆知識

足の踵(かかと)の腱のことで、ふくらはぎの筋肉は(腓腹筋とひらめ筋)筋肉で構成されていて

腓腹筋イラスト

ふくらはぎと踵と筋肉を繋げている部分が腱です。

このアキレス腱。ギリシャ神話に登場する不死身の英雄アキレスの唯一の弱点であったといわれています。

  • 人体最大の腱で、約1トンの牽引力にも耐えるような強固な構造。
  • 歩行と関係している
  • つま先立ちになっている動作やジャンプの動作の時に使う。

スポーツでは

  • 陸上競技の短距離走
  • スケート競技のスタート時の蹴り動作

と関連しています。


ちょいトレ!O脚歩き改善のためのアキレス腱ストレッチ

まずは、アキレス腱を柔らかくするストレッチをご紹介します。このストレッチではふくらはぎも伸ばせるので、簡単ですが非常に効果あります。

  1. 立位でたつ。
  2. 片足を大きく前に踏み出す。
  3. 後の足をまっすぐ伸ばす。
  4. 踵を上げずに床に押し付ける
  5. 4秒かけて伸ばして4秒かけて戻して下さい。左右3セット

O脚歩き改善のための脛(前脛骨筋)のストレッチ

(スネの部分)前脛骨筋のストレッチも効果あります。

  1. 立位でたつ。
  2. 片足を後ろに足の甲を伸ばすように引く。
  3. 後の足をゆっくりと脛から甲にかけて伸ばす。
  4. 4秒かけて伸ばして4秒かけて戻して下さい。左右3セット

姿勢改善メニューをご検討ください

アキレス腱と脛を伸ばし、足首全体を柔らかくできれば、足首の痛みはある程度緩和されると思います。しかしながら歩行姿勢の崩れによって痛みがでているのであれば、根本的な治療をお勧めいたします。

当院では皆さんの本来持っている歩きのチカラをしっかりとチェックして施術していきます。ぜひ姿勢改善メニューをお試しください。

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