デスクワークが多い患者様から自分でできる首のマッサージを聞かれました。
そんな首をほぐすためのマッサージをご紹介します!
はじめに:首と頭について
首は重要な神経や血管がたくさん通っているため、やりすぎると逆効果な場合があります。
首は見ての通り頭に繋がり頭蓋骨を支えています。
そんな頭(正しくは頭皮ですね)のマッサージをすることで首をほぐすことができます!
その1 側頭筋

解剖学 第2版より抜粋
画像のように耳の上あたりにあり貝殻状の筋が下のあごの骨ついています。
この筋肉の特徴は咀嚼筋(そしゃくきん)であること、つまり食べ物を食べるときに顎を上下に動かす筋肉です。
この側頭筋はあごに停止していてるためあごにつく首の筋肉にも繋がりがあります。
また歯ぎしりがすごい方や目が疲れている方はここをほぐすと症状の緩和がみられるかもしれません。
場所がわかりやすくコメカミとの呼ばれる部分はここに当たります。
指で軽く擦るだけで効果があります。やりすぎには注意です!
○ほぐすことでの効果効能
アゴの骨についているためアゴの下や横側の筋肉につながっていて首をほぐすことができる。という仕組みです。
その2:後頭筋

解剖学 第2版より抜粋
後頭部に位置する筋肉です。頭の膨らんでいる部分です!
○ほぐすことでの効果効能
この筋肉をほぐすことによってストレートネックの方に効果あります!
ストレートネックとは本来首の連なる骨にある湾曲が疲労などで消失して首の骨がまっすぐに並んでしまう症状です。デスクワークをすると画面を見るために頭が前に出てストレートネックになりやすくなります。

この姿勢が続くと筋肉が過剰に収縮してしまいます。収縮は筋肉が短くなることで力を生み関節を動かすことです。

それをほぐすために後頭筋をほぐします。
後頭筋は頸部伸筋群とつながっています。
これは上を見るために頭を上に上げる動き、首を伸展、後屈する筋肉で首の後ろに走っています。

ここがほぐれると首の柔軟性が回復しストレートネックや首のハリに効果が期待できます!
その3:頭のツボ百会
頭のてっぺんにあるツボで首がほぐれます。
それが、、、百会(ひゃくえ)です。
両方の耳のてっぺんを結んだちょうど頭のてっぺんにあるとされています。

百会の部分をほぐすと首の付け根、つまり首の骨と頭蓋骨が関節している場所がほぐれます。前回の頸部伸筋群に加えて後頭下筋群(こうとうかきんぐん)もほぐれます!
頸部伸筋群は上を見るために頭を上に上げる動き、首を伸展、後屈する筋肉で首の後ろに走っています。
後頭下筋群は首と頭の境目、つまり首の骨と頭蓋骨の関節している部位につく筋肉です。

○ほぐすことでの効果・効能
これらがほぐれることで関節の位置が整い、首の骨の位置が理想的な位置へ移動します。
刺激が強いツボなので優しく行うよう心がけてください!
ここまでのおさらい
そしてここまで3つのポイントをおさらいしましょう!
まず1つは頭の横側をほぐす効果効能!ほぐすと目や顎の筋肉がほぐれました。
2つめは頭の後ろをほぐす効果効能! ほぐすと頸部伸筋群がほぐれました。
3つめは頭のてっぺんの百会(ひゃくえ)をほぐす効果効能!ほぐすと後頭下筋群がほぐれました!
その4:帽状腱膜
ここまでのポイントは共通することがあります。
それは帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)につながっているということです!(百会は帽状腱膜の真上ですね)
帽状腱膜の画像はこちら

解剖学 第2版より抜粋
○ほぐすことでの効果効能
頭のてっぺんを覆っていてそのまま側頭筋と後頭筋に接続しています。
収縮を他の部分に伝える役割なため上記の部分をほぐすと帽状腱膜もほぐれます。
てっぺんがほぐれることで他の筋もほぐれます。と連鎖作用で首と頭をほぐしてくれる仕組みです!
後頭筋と側頭筋でほぐれるのは首の後ろにある後頭下筋群と頸部伸筋群でしたね!
頭をほぐしてぜひ首コリ、ストレートネック対策をしてみましょう!
さいごに
いかかですか?頭って意外と筋肉あるんですよ!脳を守ったり目を動かしたり首を動かしたり、、、忙しい頭をぜひほぐしてあげてください!
肩がこりすぎて頭が痛い経験ある方いませんか?それは首から頭の連結も原因の一つです。ぜひ日常的にほぐしましょう!