当院では最近、運動を始めて違和感を感じると言って来院される患者様が増えています。せっかく健康のためにジョギングを始めたのだから続けたいですよね。
実は意外に多い症状が「扁平足」です。比較的女性の方に多くみられました。
扁平足とは、足の内側にある縦のアーチ、つまり土踏まずが平らになっている状態です。

扁平足は先天的なものもありますが、今回特に紹介したいのが、外反扁平足(がいはんへんぺいそく)です。
外反扁平足は、足のかかとの骨がに倒れることで、足裏が外側を向き、重心が足の内側に倒れて土踏まずが地面についてしまう症状です。
足の裏の重心が内側に向かうことで全身のバランスが崩れていきます。
人間は無意識に重心を中心に戻そうとします。
かかとがずれて内側にずれた重心を、膝や股関節を使ってバランスを取ります。
その結果、違う関節に痛みが発生したり、日常の歩行に影響を及ぼします。
外反扁平足を起こすと、X脚のように膝が内側に傾き、骨盤は閉まる姿勢になります。

内側に寄った膝関節は、前側に過剰な負荷がかかり痛みが発生します。
歩行時には、前側に重心が寄り反り腰をおこして、腰痛にもなりやすくなります。
鏡の前に立った際に記載の写真のような姿勢になっている方は要注意です。
外反扁平足の主な原因は、足の骨を維持するための筋肉の弱まりです。テレワークが多くなって、歩く機会が減った方は足の筋力が弱まった状態になりやすくなります。思い当たることはありませんか?
それでは、外反扁平足を改善する足の筋肉のトレーニングをご紹介していきます。
〜トレーニング方法〜
まずは、床にタオルを敷き、上に乗ります。
そして指でタオルを掴み、力を入れていきます。
ポイントは指で掴むのもそうですが、指の根本まで曲げるように最大まで曲げることです。
これを左右10回ずつ行います。
痛みがある方や違和感のある方はお控えください。
このトレーニングは足の骨の位置を正すだけのトレーニングです。
すでに姿勢の変化がある方は治療の必要がある場合があります。
気になる方は当院へご連絡ください。