歩行姿勢改善中の患者様の歩行や立ち姿勢を見ていると、意外と足の指が動かせていないことが分かります。
足の指の役割とは
足の指が地面を掴むことで、効率よく力を地面に伝えたり、立位の安定に関与します。
それだけでなく、足の指の筋肉が正しく収縮しないと、足に存在するアーチ(いわゆる土踏まずなど)をうまく保持できなくなります。
アーチは土踏まずと言われる「内側縦アーチ」、「外側縦アーチ」、「横アーチ」があります。

今回はこの中でも外側縦アーチの構成に関わる、小指外転筋(しょうしがいてんきん)を紹介します。小指外転筋は小指を外側に動かしたり、小指を曲げたりします。
この筋肉は長腓骨筋、短腓骨筋とともに外側縦アーチを構成しています。
この中でも長、短腓骨筋がスネの横側から始まるのに対して、小指外転筋は足の裏から始まるため、重要視されています。

小指外転筋が機能しなくなると足の外側のアーチが落ちてきて、外側の重心の安定性を保てなくなります。
その結果、腓骨の位置が落ちてきて、重心の変化も起きてきます。
そんな小指外転筋、使えているかチェックしてみましょう。
〜足の小指チェック方法〜
足の指を開けるかのテストです。
椅子に座って、足を浮かした状態で小指を外に動かせるか試してみましょう。
いかがですか?動きましたか?
動かなかった方は小指外転筋がうまく使えていないようですね。このまま放っておくと、外重心によって膝が外側に引っ張られるので、バランスを取るためX脚になるかもしれません。X脚は骨盤が内側に引っ張られてしまうので、腰痛の原因にもなります。
あまり役に立っていないような足の小指ですが、侮ってはいけません。
当院では、歩行姿勢改善のために足の小指を動かせるように施術またトレーニングなどもご紹介しております。
気になる方は是非当院へ!