最近、腰から太ももの痛みを訴えて、初めて来院された患者様がいらっしゃいました。調べていくと足裏がハイアーチを起こしている状態だと分かりました。ご本人は腰が悪いと思っていらしたようで、原因が足裏と知って驚かれていました。
ハイアーチについて
ハイアーチとは、いわゆる土踏まずが普段より、高くなっている状態です。

ハイアーチによって立位や歩行時の重心が外側に過度にかかり、骨盤が後ろに倒れます。
この状態で過ごすことで、分散されていた力が特定の筋肉に集約されてしまい、結果的にふくらはぎやスネ、そして指の筋肉を過剰に収縮させてしまいます。
足の筋肉が正常に働かなると、体のバランスが崩れ、腰や膝の痛みを引き起こします。
ハイアーチの原因
このハイアーチの原因の一つとして、歩きすぎや、運動不足、硬い靴での歩行により足の裏にある足底腱膜が固くなってしまうことが挙げられます。


ランニング初心者によく見られる症状です。足底腱膜は地面からの衝撃を受けるマットの役割をしています。 そのためたくさん歩いたり底が硬い靴などで歩くと、負荷がかかり固くなります。 デスクワークのひとは逆にあまり刺激がかからなくなり、血流が悪くなり固くなります。
縮まった足底腱膜が足根骨を締めて、情報に凸の変形を生じます。 これがいわゆる甲高です。

踵の骨が倒れている人はハイアーチになっている可能性があります。要注意です!
今回の患者様も普段から革靴を履いていらして、さらに最近ランニングを始めたことでハイアーチが発生していました。
今回はこの足底腱膜をほぐしていきましょう。
〜ストレッチ方法〜
- まずは足を組んで座ります。
- あしのゆびを上に上げた状態で指の腹側をもちます。
- そのまま上にひっぱり伸ばします。
足の裏に伸長感が出てきたら8秒伸ばします。運動をされている方なら運動後、そうでない方は夜のお風呂上がりがおすすめです。
痛みや違和感がある方はお控えください。
ハイアーチになりやすいケースをご紹介

子供は大人より運動量が多く未発達の筋肉が過度の運動に耐えられないため、ハイアーチは成長期のお子様にも発生しやすい症状です。お子様がいる方はぜひ一緒に試してみてください!

ハイヒールを普段履いている方は同じハイアーチ症状でも、原因となる筋肉群が違い、今回ご紹介の足指ストレッチでは良くなりません。ハイヒールを履いて歩くと、踵が上がった姿勢になって、下腿三頭筋を使わなくなるため、弱まります。下腿三頭筋の弱まりで、踵骨の内反(画像参照)発生し、内反した踵骨が足底腱膜を引っ張ることでハイアーチになるからです。もしこれに当てはまるようでしたら、ご相談ください。