ランニングやジョギングは手軽に始められる運動ですが、こんな痛みを訴えた方がいらっしゃいました。
「膝のお皿の下に重心がかかると痛い」。
この方の症状は、膝蓋靱帯炎(しつがいじんたいえん)でした。
今回は運動を始めたての方に多い、膝蓋靱帯炎とはどんなものなのかをご紹介します。
膝蓋靱帯炎とは
膝のお皿(膝蓋骨。以下膝蓋骨と表記します。)の下から始まる靭帯です。
膝蓋靭帯は、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)が集約して、膝蓋骨につき、最終的に膝蓋靭帯となるため、大腿四頭筋に大きく関係しています。

そして、この大腿四頭筋を使いすぎたり、強い収縮(筋肉が縮むこと)が何度も発生すると膝蓋靭帯の付着部が炎症を起こします。

特にジャンプの動作で痛みが発生することが多く、通称「ジャンパー膝」とも呼ばれています。
これが膝蓋靭帯炎です。
膝蓋靭帯炎のテスト
テスト法として、軽くジャンプしてみる。というものがあります。
前述のとおり、本症状はジャンパー膝と呼ばれており、ジャンプ動作が多い人に起こりやすい症状です。例えば、頻繁に縄跳びやゴム段など良く飛ぶお子さん、部活などで陸上部で活躍しているお子さんなど普段から気をつけてあげてください。実際、幅跳びの選手が
また、急に体重が増えた方も要注意です。歩行時よりも、ジャンプでの膝への負担は何倍にもなります。ジャンパー膝の治療のため当院に来院されたことがあります。
走行も足が離れるタイミングがあるため、小さなジャンプをしているとも言えます。小さくジャンプしてみて、膝蓋骨の下に痛みがある方は是非ご来院ください。
膝蓋靭帯炎を緩和させるストレッチ
膝蓋靭帯は大腿四頭筋が最終的にたどり着くものです。
それだけでなく、膝蓋靭帯は膝蓋骨の動き自体を制限しているため、膝蓋骨の動きを担う、大腿四頭筋を緩めることで膝蓋靭帯も緩めることができます。
では早速ストレッチしていきましょう。
〜ストレッチ方法〜
- できれば広いところに座って、行ってください。
- 伸ばしたい方の足の膝を曲げて自分の方へ持っていきます。
- ふとももの上側に伸びる感覚がしたら、10秒伸ばして完了です。
痛みや違和感がある方はお控えください。
このストレッチで痛みが出る方は、かなり炎症が起きている状態ですので、お早めのご来院をお待ちしております。
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