きっしょう昭和通り整骨院では、院長による歩行の分析や関節の評価を行っています。
患者様からのお悩みとして多く聞かれるのが、外反母趾(がいはんぼし)です。女性に多いこの症状。
外反母趾かもしれないと心配な方、初期であれば治る可能性がありますので、ぜひ外反母趾では何が起きているのかを知り、今回ご紹介する予防ストレッチを試してください
外反母趾は治らない?
ここでは関節の変形と痛みの2つが戻るかどうかをご紹介します。
まずは、関節の変形です。
外反母趾は種子骨の亜脱臼という症状なのですが、大きく亜脱臼を起こしてしまった、種子骨は戻ることはありません。
しかし、症状が出たての初期では戻る場合があります。親指が曲がり始めたら、すぐにご相談ください。
そして痛みです。
外反母趾についての項目で解説したとおり、滑液包の炎症で痛みが発生しています。
滑液包の炎症は変形が強まるほど痛みが発生します。変形が戻らないと痛みが長く続きます。
しかしながらしばらくすると、関節は変形してしまった骨に適応していくので、炎症が収まれば痛みがなくなる状態になります。これを「寛解」といいます。
両方に共通することは、すぐに治療を開始することで症状の緩和を図りやすくなるということです。
外反母趾の見分け方
外反母趾は親指がかかとから土踏まずにかけて、まっすぐ線を引いてその方向に指が向いていれば正常です。
その線上に親指の付け根が内側に飛び出ていたり、親指の先が外を向いている方は注意です。
外反母趾の原因
親指の回転が発生してしまうことが大きな原因となるのですが、これは体のバランスの変化が起こす関節の位置異常です。
特に大きな原因として見られるのが、外反扁平足です。

内側縦アーチが保持できなくなることで、土踏まずが消失すると、親指曲げる筋肉や内側に曲げるための筋肉が短くなって固まってしまい(以後短縮と表記します。)親指がかかと側に強く引かれることで、指が曲がっていきます。
他にもハイヒールやつま先が狭まった靴が原因にもなります。ハイヒールではハイアーチになりやすくなります。しかし、つま先が狭まっている靴のせいで親指が外反して筋肉を固めてしまうためです。
つまり、原因は姿勢や日常の動作になります。
外反母趾とは?
外反母趾とは、足の親指が小指側に曲がり、「く」の字のように変形し、母趾の付け根の腫れや痛みのために、靴を履いての歩行に支障をきたす状態をいいます。

正確には親指の下にある、親指が小指側に回転したことによって、指の足裏にある種子骨が横側に飛び出てきます。これは種子骨の亜脱臼(関節から完全に外れていない状態)と評価されます。
その亜脱臼した種子骨の滑液包(関節にあるクッションのようなもの)が炎症を発生させて痛みが発生する症状です。
歩行の際靴に当たったり、荷重がかかることで痛みが発生します。
外反母趾の予防ストレッチ
ではここからは、チェックに当てはまったあなたに、外反母趾の予防の前脛骨筋ストレッチを紹介します。
ここでは親指のストレッチではなく、ハイアーチと扁平足を改善するストレッチです。親指のストレッチは安易にしてしまうと、炎症を起こしてしまうことがあるからです。
姿勢から予防していきましょう!
〜ストレッチ方法〜
- このストレッチは椅子に座って行いましょう。
- 足を組んで伸ばしたい方の足を乗せます。
- 親指以外の指を掴んで、自分の方へ引きます。
- 足首の前が伸びてきたら、そこから10秒間伸ばし続けます。
痛みがある方や、違和感のある方をお控えください。
いかがですか?
今回予防ストレッチを紹介しましたが、症状を感じる方はできるだけ早くご相談ください。