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歩行分析姿勢改善

歩行時の足首の役割

皆様は歩くとき足首って気にしたことはありますか?
人間の歩きの姿勢で足首は非常に重要な役割を担っています。
歩くとき、前に進むためには股関節が後ろに動くことで地面を蹴る動作を行いますが、そのときに足首を効率よく動かせないとうまく進めなくなっていきます。
そしてそれが腰痛につながることもあります。
今回はそれを紹介します。

足首の動き「背屈」(はいくつ)について

前述したとおり、歩く際に股関節が後方に蹴り出すことで前に進んでいきますが、このとき足首は背屈(はいくつ)という動きを行います。背屈とは、足を図のように足の甲側に曲げることです。つま先立ちと反対の動きです。

足首のは背屈と底屈


アキレス腱伸ばしのストレッチのように足を後ろに出した肢位をとると、足首が背屈するので是非試してみてください。この背屈が歩く際に重要な役割を担っています。

背屈と歩行

歩いているときに足が後ろに出ているときに、足首が背屈しないと地面に引っかかってしまいます。
わかりにくいのでご自身で実際にやってみましょう。
何も意識しないで歩くのと、足首をできるだけ背屈させないように歩いてみましょう。
すると、動かせても足が前に出たところから体の下くらいまでしか動かせない感覚になると思います。
変化を感じない方は、すでに背屈ができなくなってしまっているかもしれません。
この背屈ができない状態を背屈制限と言います。
ではこの背屈制限の原因は何なんでしょうか。

背屈制限の原因

背屈制限の原因として挙げられるのが運動不足、長時間のデスクワークや座り姿勢です。
座っている際に足首からつま先の角度はずっと90度になってしまっています。
そうすると背屈するための筋肉が弱まっていき、どんどん固くなっていきます。

そして座り姿勢の他にも、股関節を後ろに上げる(足を後ろに上げる)動きをする筋肉の弱まりでも発生します。

股関節の伸展

この筋肉は姿勢を猫背の方向に引いてしまいます。
背屈制限が発生している猫背の姿勢の歩行では、足首が曲がらないため足を前に放り出して歩くような、すり足の歩き方になります。
その歩き方になると、股関節もどんどん固まってしまい猫背のままになってしまいます。

背屈制限と腰痛

背屈制限が起こっている歩行時では猫背になりやすくなる、と書きましたが,猫背の姿勢では背骨の腰の部分に当たる、腰椎に負荷が大きくかかります。
そして腰椎に負荷がかかったまま日常を過ごすと、腰に痛みを発生させることがあります。
先程の背屈制限の歩き方に当てはまる方は腰痛がある方が多い傾向にあるように感じます。

背屈制限を緩和するストレッチ

それでは背屈制限を緩和させるためにストレッチをしましょう。

〜ストレッチ方法〜

  • このストレッチは、座って行います。
  • まずは右足を左足の上に載せます。
  • 右手でくるぶしの少し上を抑えて、土踏まず付近を掴みます。
  • そうしたら右足首を外くるぶしの方に10回ゆっくり回します。
  • このとき、痛くないようにゆっくりかつ大きく回しましょう。
  • 反対方向も10内行ったら完了です。
  • 痛みがある方や違和感のある方はお控えください。

いかがですか?
背屈制限を緩和させるだけで腰痛がなくなる方がいるくらい、とても大事な動作です。
ぜひストレッチをお試しください。

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