今回ご紹介するのは
『鵞足炎』です。
読み方は『がそくえん』です。
今回からそんな鵞足炎をご紹介します。
1 鵞足炎とは?
2 構成する筋肉をご紹介
3 個別ストレッチの紹介
3-1 薄筋ストレッチ
3-2 縫工筋ストレッチ
3-3 半腱様筋ストレッチ
4 まとめ
1鵞足炎とは?
鵞足とは、半腱様筋、薄筋および縫工筋という3つの筋肉が膝の内側に付着し、その部分が水鳥の足のような形であることから鵞足と呼ばれています。

赤い丸の部分が鵞足です線が筋肉の走行です。
そしてこの鵞足につく筋肉に負荷がかかりすぎると炎症が起こり、鵞足炎になります。
歩きすぎが原因と言われています。しかさたくさんの歩いてもならない人はたくさんいますよね?
大きな違いは膝の向きにあると思います
膝の向きが内側向きだと内側に力がかかりやすく鵞足炎になりやすくなります。
このように軸が内側を向いている方は要注意!
2構成する筋肉をご紹介
鵞足は3種類の筋肉が構成する部位でそれぞれ、
薄筋、半腱様筋、縫工筋の3つで成り立ちます
でも3つのうちすべてが痛みを出しているとは限りません。そのうちの一つでも炎症を起こせば痛みが発生します。
ではその鵞足を形成する筋肉をほぐすストレッチはどうやるの?ということで個別でほぐす方法をご紹介します。
3個別ストレッチの紹介
3-1薄筋ストレッチ
まず片足を伸ばしてふつうの足を伸ばすストレッチの姿勢にして爪先を外に開きます。そのまま指を指しているところが伸びれば完了です!

薄筋は膝を曲げる筋肉ですので膝を伸ばすことをイメージすればだんだんと太ももの内側のやな後ろ側が伸びてきます。
この筋肉は恥骨から始まっているため、猫背の人が痛みが出やすい場合があります。
鵞足炎は姿勢に密に関係しています。
3-2 縫工筋ストレッチ
薄筋はどちらかというと後ろ側から始まる筋肉ですが本日は骨盤の前から始まる筋肉です。
それが縫工筋(ほうこうきん)です!
鵞足につく際も一番浅いところについています。
そして何よりの特徴は全長が筋肉の中で一番長いことです。そのため腸腰筋や内転筋ともバランスを問われる筋肉です。
あぐらをかくときに使われている筋肉です!
さて早速ストレッチです。
仰向けに寝て足をお姉さん座りのような姿勢にします。
画像では左足を伸ばすことを想定しています。

ここから膝を床につけるよう、近づけます。

膝を落とした際に太ももの内側が伸びている感覚になったら完了です!
6秒を目安に行ってください!
そしてこのストレッチをやる前にとても大事なことがあります。
それがこの体制になって腰やお腹が伸びたり痛い方は今すぐやめましょう、、、、
前述の通り縫工筋は腸腰筋や内転筋とのバランスが非常に重要で、腰に強い関係性があります!
3-3半腱様筋ストレッチ
今回は最後の筋肉の、『半腱様筋』(はんけんようきん)です!
半腱様筋は鵞足だけでなく、ハムストリングスの中にも属します!
ハムストリングスは太ももの後ろの筋肉郡です。これは膝を曲げる筋肉群です。
薄筋のときとに似た伸ばし方をします。
まずは足を爪先を外に向けながら画像のように開きます。

この姿勢から爪先を上げて、足の裏側を伸ばします。

足の裏が伸びてくれば完了です!
4まとめ
3種類紹介しましたが、どれが一番痛みを出しましたか?
さて、3本に別れたこの筋肉がそもそもなぜ痛くなるのかを本日はご紹介します。
この症状は最初に話させていただきましたがX脚が原因になります。
そもそもX脚も生まれつきのものとそうでないものがあります。
生まれつきX脚で骨の形などがそうなっている場合は仕方がありません。
しかし股関節の筋肉の収縮、足首の骨の配列の異常などで容易くX脚は発生します。
今回までご紹介してきたものはあくまで痛みを取る方法であって根本的には治癒はしないこともしばしば、、、
そこで我々は日常的に使っている筋肉などを調整して根本治療を目指します。
姿勢から、日常から治す治療をご提案します。