先日、自分が反り腰だと訴える患者様が来院されました。
反り腰は腰が前に沿ってお尻が後ろに突き出したような姿勢になることで、骨盤の前傾が発生しています。
今回はそんな骨盤の前傾を起こす原因となる筋肉である、脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)について紹介しします。
脊柱起立筋について
脊柱起立筋は背中にある筋肉で、おしりの真ん中あたりから始まり、背骨の両脇を通って頭蓋骨の下側に付着しています。

この筋肉は姿勢維持のために重要な筋肉になっています。
持続的に使われることで人間は姿勢を維持することができます。
しかし、長い間のデスクワークや疲労による姿勢の変化で、通常ではかからなかった負荷が、脊柱起立筋にかかるようになってしまい、腰痛を起こすことがあります。
脊柱起立筋と歩行
脊柱起立筋の疲労や姿勢不良は歩行にも影響を及ぼします。
脊柱起立筋は背中をまっすぐ立てておくのに必要な筋肉ですので、作用が弱まると体が前に倒れてきます。

その結果、体が前に倒れて目線が少し下に行くような姿勢になります。
反り腰のチェック法
歩きかたでもチェックできますが、反り腰のチェックでわかりやすいものがあります。
壁に背を向けてできるだけ近づきます。
手の指の第一関節を曲げて猫の手のような形にして、おしりの少し上、腰のところに手を入れます。
図のように腰に手が入ってかなり余裕がある場合は反り腰(前傾)になります。

他にもチェックの指標になりますのでぜひ試してみてください。
反り腰のストレッチ
それではチェックで反り腰だとわかった方は早速ストレッチをしてみましょう。
〜ストレッチ方法〜
- このストレッチは座って行います。
- 体を右側に回転させます。
- 最大限回したところで背中に伸びる感覚がしたら、10秒間伸ばして完了です。
- 反対側も同様に行います。
痛みや違和感のある方はお控えください
【注意】骨盤が前傾している状態でも何らかの原因で腰椎が伸展していると、骨盤前傾でも反り腰とならない場合もあります。