膝の痛みを感じる時ってどんな時でしょうか?

よく聞くのは、階段を降りている時や、椅子から立ち上がった時でしょうか。
この2つで非常に重要なことは足をついた時、立っている時の膝の向きです。
今回はこの膝の向きと腰痛の関連性を紹介します。
膝の向きと骨盤
足を地面につけたときの膝の向きは、正常であれば自分の向いている方向と同じ向きのことが多いです。
しかし、膝に痛みのある人は内側や、外側を向いている人が多いです。
今回は特に内側が痛い人に向けて紹介していきます。
ここで大事になるのが、骨盤の位置です。
骨盤が前傾、前に倒れると、膝の内側に痛みを発生させやすくなります。
それは、骨盤が前に倒れることで太ももの骨が真下ではなく、内側に傾いてしまうためです。
そしてこの骨盤の位置や膝の向きの人は腰痛も起こしやすいです。
前傾した骨盤は、関節している背骨のしなりを強くします。
普段はかからなかった負担が、背骨に大きくかかることで、背骨の腰の部分に痛みを発生させることが多いです。
これがいわゆる反り腰の一つになります。
膝の向きと筋肉
膝を内側に向けてしまう要因としてもう一つ挙げられるのが、縫工筋(ほうこうきん)の作用です。
縫工筋は、骨盤から始まって膝の内側に付着します。

股関節と膝関節をまたいで走行しているため、この筋肉が担う作用は多く、股関節を前に曲げる、外に上げる、太ももの骨を外回りに回す、膝を曲げる、膝を内側に向ける、とたくさんの作用を持っています。

実際に膝を内側に向ける作用を持っているため、原因と言えます。
たくさんの作用を持つため、色々な場面で使い、固くなりやすい筋肉です。
縫工筋が固まることで、骨盤を前に引き、膝を内側に向けてしまいます。
ではこの縫工筋のストレッチを紹介します。
〜縫工筋ストレッチ方法〜
このストレッチは仰向けに寝て行います。
まず両膝を立てます。
右足の膝を内側に倒して、左足で膝を抑えるように上に乗せます。
この姿勢で太ももの前が伸びてきたら10秒間そのままにして完了です。股関節に負荷がかかるため、左右交互に1回ずつ行ってください。
痛みや違和感のある方はお控えください。