前回のブログで、姿勢の変化で頭痛が出るとお話しました。
姿勢の変化によって、肩の周りの筋肉が固まることで血流が悪くなるため頭痛が発生するという話でした。
この姿勢の変化の視点を変えて、今回は背骨の首の部分である、頸椎(けいつい)に注目して紹介します。
頸椎と頭痛
背骨全体はS字状のカーブを描き、様々な衝撃を緩和しています。
そしてこのカーブの中を脊髄という大切な神経系が通り、骨と骨の間から神経の枝を伸ばしています。
つまり、しなりがあることが前提で人間の体はできていて、なくなることで様々な症状を引き起こします。
今回のケースはそんな頸椎のしなりがなくなることで引き起こされます。
所謂、猫背のような姿勢をとると頭部は前方に変位し、頸椎は前方にまっすぐ並んでいきます。
これがストレートネックです。
ストレートネックになると頸椎の横にある椎骨動脈という動脈が圧迫されます。

椎骨動脈は、頸椎の横側にある穴を通って脳の方へ走行しています。
圧迫されることで、血流が弱くなる、または圧迫を感受することで、頭痛が発生するというメカニズムです。
健康診断や人間ドックで「椎骨動脈の蛇行がある。」と記載があった方はこのような症状が当てはまる可能性があります。
ストレートネックは骨がまっすぐ並んだ状態です。
このとき大切になるのが頸椎の1番で環椎(かんつい)と言われる骨です。
環椎の位置を整えることで、頸椎全体の位置の回復が期待できます。
ストレートネック改善ストレッチ
それではストレートネックを改善するためのストレッチを紹介します。
頸椎の位置は自分で調整しようとすると危険なため、繋がっている胸椎の動きと一緒に行いましょう。
胸椎の1番は頸椎の一番と角度が比例しております。
ですので今回は胸椎と首のストレッチを行います。
〜ストレッチ方法〜
- 正座したときに胸の高さくらいの、手を置けるような椅子などを用意します。
- 両手を頭の後ろで組んで、両肘を乗せます。
- そのまま胸を下に落とし首は上を向きます。
- 背中が伸びてきたら10秒伸ばして完了です。
痛みや違和感のある方はお控えください。