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歩行分析姿勢改善

日常動作から巻き肩なったら放っておいてはいけません。歩行への影響が心配です。

長時間のテレワークが増えてから患者様の歩行トラブルの傾向に変化が現れてきました。足には何の痛みもないのに、以前よりつまづきやすくなったり、歩幅が狭くなったと感じる方が増えているようです。

歩き方の異常は必ずしも足などの下半身から来るとは限りません。歩行は上半身にも大きな原因があります。

その一つとして、「巻き肩」が挙げられます。今回はどのように巻き肩が歩行に影響するのか解説していきます。

巻き肩はなぜ起こる

巻き肩の原因としてあげられるのが、長時間のスマホの利用、デスクワークや車の運転です。姿勢の悪い状態で、腕を前に出しながら作業する際に発症しやすくなっています。この際、大胸筋(だいきょうきん)が固まってしまい、力をいれない状態でも肩が前にでて、胸が閉じてしまいます。

今まではデスクワークの多い職業や長時間運転をする職業の方に多く見られる症状でしたが、テレワークの増加で長時間自宅の高さの合わないリビングテーブルなどでノートパソコンによって業務から会議まで行うことなり、いつの間にか肩をすくめた状態が続くようになった方も多くなりました。

大胸筋

巻き肩によって引き起こされる猫背

巻き肩とは、肩が前方に変位する症状です。

肩が前に出ることで、背骨が前に曲がり猫背のような姿勢になります。腕の骨が前に出ることで、関節している肩甲骨が前方に出てきます。それに引かれて背骨が倒れてきます。

その結果猫背になっていきます。

猫背

巻き肩と歩行

巻き肩によって引き起こされた猫背は、歩行に大きな影響を与えます。歩行時にバランスを保とうとするため、骨盤が後傾していきます。長期間その状態が続くと、腹側の腸腰筋の作用が弱まり(前回ブログ参照)足が上がらなくなっていきます。

腸腰筋が使えなくなると、上がらなくなった足を引きずるように歩くようになります。すると本来動くはずの足首は動かなくなり、足首が固まっていきます。

このように日常のなにげない動作によって引き起こされた「巻き肩」は、猫背から骨盤後傾、そしてついには足が上がらなくなりひきずる症状にまで連鎖していく可能性があります。

以前よりも肩が内側に入っているという自覚がある方は、ぜひ今回の大胸筋のストレッチを試してください。

大胸筋のストレッチ方法

  1. まずは横斜め上に120度ほどの高さに手を上げます。
  2. そのまま壁に手をついて肩を前に押し出していきます。
  3. 胸に伸びている感覚を感じたら10秒間伸ばします。
  4. 左右一回ずつ行ったら完了です。

痛みや違和感のある方はお控えください。

いかがですか?
このストレッチはデスクワークの肩こり、背中のハリ、首のこりにも効くストレッチです。

デスクワークなどで疲れを感じた際にも行ってみてください。

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