季節の変わり目や、忙しい時期になると当院でよく耳にするのが頭痛です。頭痛は頭痛でも、どこが痛いかちゃんと認識していますか?
痛い部分は大きく、眉間の部分や頭のてっぺん、頭の横側、後頭部の4つに分かれるかと思います。
今回は頭の横側である、側頭部(そくとうぶ)の頭痛を取り上げて紹介します。

側頭部の痛みについて
側頭部に痛みが出る原因として、あげられるのが側頭筋(そくとうきん)の疲労です。側頭筋は頭の横にある筋肉で、咀嚼筋(そしゃくきん)であることが特徴です。
咀嚼筋とは、食事の際に物を嚙むために顎を動かすための筋肉です。またこの動作を咀嚼といいます。
食事は人間にとって欠かせない運動であるため、疲労しやすくなっています。そして咀嚼筋はストレスが原因で疲れることもあります。それはストレスによる睡眠中の歯ぎしりや強く噛む動作を行うためです。
日常的に側頭筋をほぐすことで、ストレスでの歯への負担を減らすことができます。
ちなみに、こめかみと言われる部分は側頭筋の収縮し膨らんだ部分です。
側頭筋と咀嚼
咀嚼の際に側頭筋は下顎を上に上げる運動を行っています。人間の咀嚼は上の顎は動いておらず、下の顎の骨である下顎骨(かがくこつ)が上下しています。この動きで側頭筋はたくさん使われているため、ほぐす必要があります。
それでは今回は側頭筋をセルフマッサージしていきましょう。
側頭筋のセルフマッサージ
〜マッサージ方法〜
このマッサージはどの姿勢でも行えます。
耳の上の側頭部を人差し指、中指、薬指で触ります。
そのまま気持ちいいくらいの強さで押し、前回転で10回転します。
痛みや違和感のある方はお控えください。