膝が曲がる時の正しい骨の動き
いつの間にか膝を曲げる時に膝の内側が痛いあるいは気になる違和感があると感じること、ありませんか?捻ったり、ぶつけたりという怪我も思いつかないとなると原因は日頃の動作の場合が考えられます。
ではその問題を探るために、まずは膝が曲がる時の正しい骨の動き方について確認していきましょう。
膝は曲げる伸ばす動作を繰り返します。
その時に大切な骨があります。
脛骨です。

脛骨は膝を曲げると内側に捻れ(内旋・ナイセン) 膝を伸ばすと外側に捻れ(外旋・ガイセン)します。

膝を曲げた時にこの動きがしっかり出来てないと膝関節に負担がかかり膝の内側の痛みの原因の一つになります。膝を曲げても脛骨が内旋しないのは、その動きを妨げて固くなっている部分が存在するからです。
それでは膝の動きに関係する軟骨や靱帯を確認していきましょう。
膝には半月板というC型をした繊維軟骨が大腿骨と脛骨の間にあります。内側と外側にそれぞれあります。

膝のお皿を膝蓋骨(パテラ)というのですが、内側と外側の両方の半月板にそれぞれ半月膝蓋靭帯がついています。

膝を伸ばす時、膝のお皿は上がり、半月膝蓋靭帯によって半月板が前方に出てきます。
正しい膝を曲げる動きでは半月膝蓋靭帯にストレスがかからず膝のお皿(パテラ)が下に下がります。半月板は後方にいきます。

膝のお皿が下がらないとなぜ良くないのか?
膝のお皿が下がらないと半月膝蓋靭帯にテンション圧が高くなり半月板が後方へ行かないことによって内側の半月板や靭帯の周辺にストレスが起こりダメージを受けます。
またカラダの使い方では後方に重心が行っている高齢者やスポーツ選手でも疲れてきて重心が後方にいったときに太腿の前の筋肉(大腿四頭筋)が硬くなり膝蓋骨(パテラ)が下に下がれなくて半月板を痛めるケースがありますのでしっかりケアをしていきましょう。

膝の内側に痛みや気になる違和感がある時の座ってできるセルフケア

- 膝が直角に曲がるように座ります。
- 両手で膝のお皿を囲むようにつかみ、内側斜め下に向かって動かします。
始めは固くて動かなくても、繰り返していくうちに靱帯が柔らかくなって動き出します。
ある程度大腿四頭筋にストレッチをかけた状態を作り、その時の膝のお皿の位置を整えることで痛みや違和感の緩和につながります。
このセルフケアをした直後から歩いてみてください。歩行時の膝の動きの違いが感じられるはずです。